迷彩服の話し

こんにちは、スタッフTです。前回の「どうなる今後のサバゲー」では沢山の閲覧を戴きありがとうございました。賛否あると思いますが、今後とも宜しくお願いします。

さて、今回のお話は迷彩服についてです。サバゲーにおいてエアガンの次に悩む部分ではないでしょうか。私の世代では「BDU(バトル・ドレス・ユニフォーム)」と呼ぶのが一般的でした。今では「AUC(アーミー・コンバット・ユニフォーム)」と呼称する事が多いようです。あと今時のサバゲーマーはPMC(プライベート・ミリタリー・カンパニー)装備なんてのも流行ってるみたいですね。

なぜ今の軍隊ではほぼ例外なく迷彩服を採用するかといえば、それはずばり戦闘に有利だからです。

少し迷彩服の歴史についてお話しします。

皆さんも映画等で見たことのあるイギリス軍の真っ赤な軍服。1880年ごろまで使われていました。もちろんあれは迷彩服なんかではありません。先込め式の銃で隊列を組んで一斉射する戦法が主流だった頃の戦闘服です。当時の銃は発射煙が凄まじく、斉射後は銃剣による白兵戦にもつれ込むので敵味方識別の為にあんな目立つ色の服を着ていた訳です。

しかし火砲の発達により戦闘はガラッと様変わりします。無煙火薬の開発やライフリングにより銃の射程距離、命中精度が飛躍的に向上し、煙の少なく見通しのきく戦場になりました。そんな中で目立つ色の服を着ているとただの良いマトになってしまうのです。

正規軍で実戦に迷彩服を採用したのはナチスドイツ軍ともいわれています。みんな大好き米軍においては迷彩服の採用はかなり遅く、1981年にあのウッドランド迷彩を制式採用しています。

因みに日本においての迷彩服(?)は戊辰戦争時、旧幕府軍が緑色の羽織を採用した菜葉隊とあだ名される部隊を2個大隊も組織しています。

主な戦場となるのは野原、森林、山岳です。敵に視認されにくくなり被弾率を下げると共に、圧倒的有利である先制攻撃を仕掛けるチャンスを増す事が出来る迷彩服の発達は極自然な事なのかもしれません。

実際の野戦型サバゲーにおいて、勝ちにいくなら陸上自衛隊が採用している「迷彩服3型」が間違いないです。この陸自迷彩を着た人が敵にいるとやっかいです。真冬以外はどこでも使えます。日本の植生を研究し作られているのは伊達ではないです。


今一番人気でよく見る米軍のマルチカムですが、夏は白ボケて浮いて見え、逆に冬は色が濃すぎて浮いて見え、日本で使うには秋と春の限られた時期だけで意外に目立つ迷彩服です。

いつの時代にも一定数いる真っ黒装備ですが、人気な戦闘服なので触れておきます。


黒い服ははっきりいってどこにいても目立ちまくりで使いどころが無いです。隠れることが目的ではなく、敵を威嚇する事が目的の色なので仕方がないです。マトになりに行くならおすすめです。夜はいいだろ?と思われますが、ダメです。黒装備がいるとそこだけ空間が抜けたみたいになって逆にシルエットが出てしまいます。映画の忍者は黒い服を着ている事が多いですが、実際は濃い柿色の忍び装束だったというのは有名ですよね。

一周回って迷彩服に飽きてくると、キャラクター物のコスプレやアーマーなんて装備に行き着くのか、最近はよく見るようになった気がします。

あえて不利な状況に自分を追い込んでサバゲーを楽しんでいる真性のマゾだと思うのでしこたま弾を撃ち込んであげましょう。

MEC松阪演習場には多種多様な迷彩服や装備でサバゲーを楽しんでいる方々がいらっしゃいます。「この人上手かったな」とか、「この迷彩服は見にくかったな」というのがあれば勇気を出して話し掛けてみて下さい。迷彩服選びやサバゲーがより楽しくなる事と思います。

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